先輩たちの声（働く）

---

わたしのきっかけ

仕事で恩返しがしたい

　５人姉妹の２番目に生まれ、負けるのが嫌いで男勝りな性格でしたが、妹たちからよく頼りにされていたのを覚えています。当時、親から「手に職があれば生きていける」と言われ、美容師の道に進みました。３０歳代の頃からパーマ屋の仕事をはじめ、現在も勤務しています。

　６０歳代の頃に物置の建設をシルバー人材センターに依頼した際、当時の会員から「家にいる日が多いのはもったいないから一緒に働かないか」と誘われたのが入会したきっかけです。現在もシルバー人材センターを通じて働いていますが、実は数年前に除草作業中に脳血栓を発症したんです。身体に異変を感じて救急搬送となり、手術とリハビリを経て復活することができました。“助けてもらった命の恩返し”もかねて、消防署の館内清掃の仕事を１０年以上続けています。

わたしの生きがい

働きながら楽しむ人生

　シルバー人材センターの仕事は消防署の館内清掃の他、駅のトイレや駐輪場の清掃、個人宅の清掃などを行っています。毎日予定が入っていて忙しいですが、大変に感じたことはありません。むしろ、働いている楽しさのほうが勝っています。働くことで足腰は丈夫になり、生活にメリハリが生まれるため、健康のために働いているのかもしれませんね。頑張って働いて得た給料は自分のために使っています。気の合う友人と一緒にショッピングやグルメ巡りをすることが、私の今の生きがいになっています。

　仕事で依頼者から感謝されると心が嬉しさであふれるんです。また、仕事を通じて新たな出会いと交流もあり、働くことはお金のためだけではないと実感しています。公私ともによい仲間に恵まれ、本当に出会いに救われた人生だと思います。先輩の８０歳代のかたも元気に活躍しているので、私も身体のために頑張れるところまで働き、人生を楽しみたいと思います。