川上 正廣 うりづらおはやし保存会

かわかみ まさひろ

年齢:70歳代

趣味:ボランティア、ドライブ


感謝から生まれる地域の輪

恩師の言葉を胸に

 50歳代の頃に胃がんを患い早期退職しました。その後、再就職も考えましたが年齢もあり雇用は難しい状況でした。小学生の頃、恩師に「大人になったら人に感謝される人間になりなさい」と言われた言葉がずっと胸に残っていました。そんなとき、当時の瓜連町議員から「区長をやってみないか」との話を受け、助けられた命を地域貢献のために活かしたいと思ったんです。

 その後は瓜連でこどもを守る会を発足し、パトロールや朝晩の立しょう活動をはじめました。また、当時那珂市に自主防災組織がなかったため、市内で最初に組織の立ち上げに取り組みました。この頃は那珂市に合併したときだったので、市の発展のためになにかできればと懸命に活動していたことを覚えています。

長く活動するからこそ見られる    こどもたちの成長

  うりづらおはやし保存会は昭和58年に結成し、現在25名の会員が活動しています。八重桜祭りやなかひまわりフェスティバルでの演奏のほか、瓜連小学校の生徒に指導するなど地域の伝統を守り、後世に残す活動を続けています。

 現在、うりづらおはやし保存会の代表の他に、那珂市文化協会会長、那珂市防犯協会副会長、白鳥学園学校運営協議会委員なども務めています。また、立しょう活動は20年以上続け、幼かったこどもたちが立派な成人になるまでの成長を見届けました。ときにはこどもたちから感謝の言葉や手紙をもらうことがあるんです。これも長く活動を続けたからこそ得られる喜びであり、こどもたちと関わることが私の一番の“生きる生きがい”になっています。

 私のスケジュール帳は年間通してまっ黒な状態ですが、空きをみて日帰り温泉巡りなどを楽しんでいます。現役で働いている頃は時間がなく忙しいですが、退職後であれば活躍することができる。進んで活動に参加すれば、必ず自分に合った活動が見つかると思います。